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2021/11/16 12:59


【STORY-ミツバチとの出会い】

養蜂家 塩見のことをご存知の方には周知の、塩見が養蜂家になったきっかけ。

20代前半頃、もともとの偏屈な性格からかうまく仕事になじめず、
就職してもすぐに辞めてしまい、仕事を転々としていた時期がありました。
そんなことをしていると当然お金が無くなるのですが、
好きなお酒を好きなだけ飲めないことがネックでした。

なんとかタダでお酒を飲めないものか?
と、当時Wikipediaで調べると甘いものからお酒が作れることがわかりました。

でも、サトウキビはサラリーマン家庭の自分には広大な畑は無いから無理だし、、、
そうだ!はちみつなら庭に巣箱を置けば出来るのでは⁉︎
そう思い立ったのがミツバチとの出会いのきっかけでした。

そこからは、はちみつやミツバチの事を調べたり、全国の養蜂家に話を聞きに行ったり、
本の著者を訪ねたり、全国のはちみつを買ってみたりと、、、

気づけば岐阜の移動養蜂を行う師匠の元に弟子入りしていました。
師匠の元で2年間修行をし、たまたま縁をもらった静岡県浜松市で
養蜂家として独立して来年で10年になっていました。

【STORY-醸造家との出会い】

たまたま寄ったビアバーのカウンターで隣席したお客さんに
「お酒つくっちゃいなよ!わたし紹介してえげるから。」

と、言われて翌週一緒に会いに(飲みに?)行った掛川のBUCKET HEREで
Kakegawa Farm Brewingの醸造家 西中明日翔氏を紹介していただいた。

奈良県出身の彼は母親がベルギー人ということもあり、
幼い頃からベルギーによく行っていたそうです。
大人になりビールを作りたいと思った時に、やはり本場のベルギービールを
学びたいとベルギーの醸造の学校で学び、その後現地の醸造所で現場の技術を
学び経験を積んだそうです。
向こうで活躍していた中で現在のオーナーに誘われ、帰国。

そして「掛川ビール」が誕生したそうです。

その日はとりあえず話だけ、、、のつもりで向かったものの、
気付けば彼の人柄と作り出す作品の魅力に惹かれ、
はちみつ酒 MEAD(ミード)作りを依頼していました。


【HISTORY-ミードの歴史】

ミードの歴史は古く、1万年以上昔、ビールやワインができるよりも
はるか昔に誕生した世界最古のお酒といわれています。

ミツバチの巣に偶然 雨水が溜まり、自然発酵してできた蜂蜜酒が
人類が最初に出会ったお酒という説があります。

古代ギリシャでは神々のお酒としてあがめられ、
また、古代ケルト文化の人々には蜂蜜酒は「不死の飲み物」とされていました。

古代から中世初期のスラヴ人とゲルマン人の間では
ビールと並んで最も一般的なお酒だったそうです。

古代から中世のヨーロッパでは新婚の1ヶ月、新婦は家にこもり、
蜂蜜酒を作り新郎に飲ませ子作りに励んでいたといわれています。
その蜂蜜の1ヶ月のことを「蜜月=HONEY MOON」といい
ハネムーンの語源となったといわれています。

人口が増えるにつれ、蜂蜜酒が人々に行き渡りにくくなり
中世のイングランド人にとって蜂蜜酒は貴族の飲み物となっていました。


【PRESENT-ミードの今】

クラフトビール、シードル、スピリッツに続き、ミードはいま注目のお酒になっています。
アメリカでは現在、小規模な地酒造りの最新トレンドとして注目を集めています。
インスタグラムで「#MEAD」で検索すると2021年11月現在で44.9万件がヒットしました。
4、5年前は40軒程度だった全米のミーダーリー(ミード醸造所)は、今では200軒と急増中だそうです。

日本国内でもここ数年、ミードを作り始めたは養蜂家やはちみつ店を耳にしていましたが
2021年は知る限りでも3軒、蜂蜜酒専門ミーダリーがオープンしています。

ミード=はちみつ×酵母×水 です。

はちみつの種類も蜜源により様々な上に、酵母によっても全く異なる風味に仕上がります。
さらに、発酵や風味付けを手伝うフルーツやスパイスを自由にプラスできることから
ミードの味は100種100様。

造り手のセンスや土地柄を活かして様々なバリエーションを楽しめるのはクラフトならでは。

そのため、味は甘口、辛口、発砲など様々でブランデーの様に濃く甘いお酒から
白ワインやビールのようなドライなものまで様々です。

【CONCEPT-CRAFT MEAD #403】

ミードを作ろうと考えた時、はちみつは手元にあるのだからOEMを受けてくれる醸造所に
依頼すればすぐに出来るということは分かっていました。
でも、ただミードを作って「はい、完成しましたー」で終わりにしたくなかったのです。

ミードを知り、歴史を知る中で、本来のミードは一般家庭で手作りされていた身近なお酒なんだと感じました。
簡単な製造工程だからこそ、その時々、その地域のはちみつの味。その土地にある酵母による風味。
それらが織りなす、家庭によって異なる「うちのミードの味」があったのでは?
日本での「うちのぬか床の味」のような。

それってつまり、文化だなと思いました。

日本にミードの文化を根付かせたい!
と、そこまでの大風呂敷を広げられるほどの器は持ち合わせていませんが、内心ではそう思っています。
一度飲んで終わりになってしまわないように、毎回出来上がってくるミードの味を楽しみに待ってもらえるような。
その時々によって思いがけず巡り合った酵母によって、予想外な仕上がりになることも含めて楽しめたらと。

そんな想いで始まった養紡屋のミード作り。
商品名は「CRAFT MEAD #403」と名付けました。
まだまだ、ミードというものが知られていないからこそ、クラフトミードという言葉が一番わかりやすいかなと。

「#403」は養紡屋をご存知の方はピンとくるかもしれませんが、これはWEB業界では「エラー」を意味します。
毎回異なる、イメージと違う、想定外のミードの味、そんなエラーも含めて楽しみたいなと。
ここに至るまでの養蜂家 塩見のエラーばかり人生も、エラーがあったからこその深味なのかなと。
そんな意味も込めて。

【ART-酒と音楽とアート】

ミードを作ろうと思った時、声を掛けさせてもらった友人がいます。
その人は「死ぬまでにお酒のラベルのデザインしてみたい!」
と以前から言ってくれていた酒好き現代美術作家、内田涼子さん。

試作したミードを彼女の元に送らせてもらい、こちらからおこがましくも要望したのは
「ラベルデザインではなく、アート作品としてお願いしたい」ということでした。

その要望に想像以上に呼応して下さり、瓶を手にした時にハッピーになるような、
飲み終わった後も瓶をとっておきたくなるような、そんな素敵なアートに仕上げてくれました。
さらに、そのアートにはギタリスト山口亮志氏による音楽も添えられていました。

お酒というプロダクトにアートと音楽が融合する。

とても新しいようで、でも実は、古来より人々が愛したお酒の隣には
いつもお酒とアートがあったのでは?と思いを馳せました。

2人のアーティストによって「CRAFT MEAD #403」は
わたしたちの想像を遥かに超える存在になりました。

【CRAFT MEAD #403  Vol.01 SHUKUHAI】

そして出来あったが、ミード第一弾。
第一弾はハネムーンの語源に沿って、結婚式の乾杯酒やお祝いのシーンで飲む事をイメージして作りました。
名前は「SHUKUHAI」
 
ひとことで言うと「めちゃめちゃ美味しい」(笑)
甘さは控えめですっきりとした飲み口がありながらも、みかん蜜特有の優しい甘さによってか
とても飲みやすく、お酒が苦手な人でもゴクゴク飲めてしまう、そんなお酒に仕上がりになりました。

醸造家の西中氏からも予想以上に良い出来と太鼓判を頂きました。
もともと、自分が飲みたくて作ったお酒。
毎日、つい飲みたくなります(笑)

税務署から免許も下り、ようやく皆さんへお届けできるようになりました。

2021年11月22日(いい夫婦の日)12:00〜
オンラインショップにて販売開始いたします。



また、11月20日〜23日に浜名湖パルパル駐車場で開催される
「Grandscape LAKESIDE MARCHE」でもはちみつと共にミードも販売予定です。

さぁ、ミードのある暮らしがはじまります!