2019/04/19 09:25
桜のはちみつは気候や天候、ミツバチの育ちなど条件が揃わなければ採蜜が難しく貴重なのです!
【難しさその1】蜂の育ち・体力
さくら蜜が採れるのは3月下旬〜4月初旬です。
寒い冬を越えたミツバチは、本来、5月頃のみかんなど蜜源植物の開花に向けて徐々にウォームアップ・準備をする大切な時期なのです。
イメージとしては温かい布団の中から起き上がるあの瞬間です。
あの瞬間に、「さぁ仕事だ!」とアクセル全開になりませんよね。
そんな頃にさくらの蜜は収穫されるのです。
【難しさその2】春の天候・桜の開花期間
桜が開花する春は、三寒四温といって寒さと暖かさが交互にやってきます。
みなさんがお花見をするタイミングを見計らうように、養蜂家は桜の収穫を見計らっています。
また、今年は強い寒波が来ていましたね。おまけに雨も降りました。。。桜の花びらはとても儚いため雨にはとても弱いのです。
いつ咲いて、いつ散ってしまうのか、春のこの時期はいつも気が抜けません。
【難しさその3】春の開花
養紡屋のいくつかある蜂場のひとつに、かつて林業で栄えていた山があります。あたり一面杉ヒノキの人工林。
その山林地帯の川沿いに見事な桜並木がありまして、それに向けてミツバチをあてています。
※養蜂では蜜源植物(咲いている花)めがけて蜂を飛ばすことを「あてる」と言います。
春には菜の花など様々な蜜源植物が開花します。
ミツバチたちは花が開花したら一目散に蜜を取りに行きます。
杉やヒノキは蜜を出さないので純粋な桜の蜜が採れます。
桜のはちみつは、このように気象条件や立地、ミツバチの生態に関する知識が合わないと採取できないのです。
さくら蜜、その味は・・・
気品高い香りと、バランスのとれた味、単花蜜特有の透き通った味!
文句のつけようがありません。(個人差あり)
毎年この味を求めて電話やメールでの問い合わせを多数いただいておりまして、例年比較的早い段階で完売しています。